2018-08-13 予感 その他 私は旗のように遠方に取り巻かれている 下のいろいろな事物がまだ身じろぎもしないのに 私は吹き寄せる風を予感し それを生きなければならない 扉はまだ穏やかに閉じ 煖炉の中もひっそりしている 窓もまだふるえず 埃も重たく積もっている その時私はもう嵐を知って 海のように騒めいている 私は身をひろげたり 自分の中は落ち込んだり 身を投げ出したりして たった孤り 大きな嵐の中にいる リルケ 形象集